虫歯はとても身近な病気であり、「虫歯は避けられない」「ある程度なっても仕方ない」と思われている方が少なくありません。しかし虫歯は一度かかると治療をしても再発のリスクを背負い、歯を失うことにつながってしまう病気です。
大阪市中央区、北浜駅の歯医者「岡村歯科」では、一般歯科にて虫歯治療を行っています。重度の虫歯を抜歯から救う根管(こんかん)治療にも対応していますので、虫歯については何でも当院までご相談ください。当院は地下鉄堺筋線・京阪北浜駅直結、大阪証券取引所ビル内で好アクセスです。
虫歯は初期に自覚症状が出にくい上に自然治癒することがないため、放置すれば気づかないうちに悪化してしまうという特徴があります。そのため、できるだけ早く適切な治療を受けることが大切です。
「歯が痛い」「しみる」は、虫歯のサインです。「虫歯かな?」と思う症状が現れたときは、できるだけ早く当院までご相談ください。
虫歯の原因には、次の4つが挙げられます。
Factor 01 虫歯菌 |
Factor 02 お口に残った糖分 |
---|---|
虫歯の直接的な原因は、虫歯菌です。虫歯菌はプラーク(歯垢)に棲みついています。 | 虫歯菌はお口に残った糖分を栄養源として、歯を溶かす酸を出します。 |
Factor 03 歯質の強さ |
Factor 04 時間の経過 |
歯質には個人差があり、それによって溶かされやすさが変わります。 | 虫歯菌は食後30分ほどで活発化するため、それまでに糖分を落とすことが大切です。 |
虫歯は、これらの原因が重なり合うことで発症します。つまり虫歯を予防するには、が大切になるのです。
~虫歯は細菌による感染症です~
虫歯は、「虫歯菌」という細菌を原因とする感染症だということを知っていましたか? 実は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、もともと虫歯菌は存在していません。にもかかわらず子どもが虫歯になってしまうのは、身近な大人のお口から虫歯菌がうつっていることが原因なのです。
虫歯菌は、食器やタオルの共有、スキンシップのキスなどによってうつります。お子さんに虫歯菌をうつさないためには、こういった原因をできるだけ排除することはもちろん、大人がきちんと歯科治療を受け、お口の中から虫歯菌を減らしておくことが大切です。
当院では、虫歯菌の棲みかとなるプラークや歯石を減らすために、予防歯科にて専門的なクリーニングやブラッシング指導などを行っています。これらは、お子さんだけでなくご自身のためにもなることです。日ごろから予防歯科に通いましょう。
虫歯の進行状態 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
CO:ごく初期の虫歯 |
歯の表面を覆っているエナメル質がわずかに溶け、白濁しています。まだ痛みはありません。 | フッ素塗布で歯の再石灰化を促したり、適切なブラッシングを行ったりすることで、治癒が期待できる段階です。 |
C1:エナメル質の虫歯 |
エナメル質の溶解が進み、黒ずみが現れます。この段階でも、まだ痛みはありません。 | 虫歯菌に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)で補います。 |
C2:象牙質の虫歯 |
エナメル質の内側にある象牙質まで溶かされています。冷たいものや甘いものがしみるようになります。 | C1と同じく虫歯菌に冒された部分を削り、詰め物で補います。 |
C3:神経まで達した虫歯 |
虫歯が歯の奥の神経まで達しています。何もしなくても常に激しい痛みがあります。 | 虫歯菌に冒されて死んでしまった神経や血管を取り除く根管治療を行います。その後被せ物を装着し、歯の機能を快復させます。 |
C4:歯根まで達した虫歯 |
歯冠部分はほとんど溶けてなくなっています。神経が死んで一時的に痛みはなくなりますが、歯根に膿がたまると再び激しく痛みます。 | ここまで進行すると、抜歯するしかありません。抜歯後にはインプラントや入れ歯などによって、歯の機能を回復させます。 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
虫歯は一度かかると、治療をしても再発のリスクを背負います。再発と治療をくり返せば、歯はいずれ失ってしまうことに……。そこで当院では、治療後の再発防止を重視した虫歯治療を行っています。
当院では虫歯治療に、患部を最大20倍まで拡大して見ることができる歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を使用しています。細部までしっかり見ながら精密な処置が行えるため、詰め物・被せ物と歯との継ぎ目などにすき間も生じにくく、虫歯の再発防止につながります。
当院では、削る・抜くなどの歯への侵襲をできるかぎり抑えるMI(ミニマルインターベンション)治療を重視していています。そこで通常根管治療が必要となるような悪化した虫歯についても、「MTAセメント」を用いて神経を残す治療を行っています。
レジンやケイ酸カルシウムを主成分とするM TAセメントはほとんどの細菌を死滅させる性質があり、これで根管部分を封鎖することで殺菌しながら細菌の侵入を防ぐことができるのです。再発を防ぐことはもちろん、歯の寿命を延ばすことにもつながります。
虫歯が重度にまで進行すると、歯根にある歯の神経や血管は虫歯菌に冒されて死んでしまいます。そうなった歯は、従来では抜くしかありませんでした。しかし、歯は1本でも失うとお口全体のバランスを崩す原因になるため、なるべく抜かずに残したいのです。
そこで行うのが根管(こんかん)治療です。根管治療とは、死んでしまった神経・血管を歯根の中を通る根管という細い管の中から取り除き、内部を洗浄・消毒して薬剤で充填し、密封する治療法です。歯は神経を取り除くと栄養が行きわたらなくなってもろくなりますが、お口の健康維持のためには歯を失うより残すほうが、メリットが大きいといえます。
根管はとても細い上に歯根の中で複雑に枝分かれしており、根管治療はとても難しい治療になります。そのため根管の中からすべての汚染組織を取り除ききれずに細菌が内部に残り、
再治療が必要になってしまうケースも少なくありません。つまり根管治療は、1回目にきちんと行い、成功させることが大切なのです。
複雑に入り組んだ根管を扱う根管治療は、従来歯科医師の経験や勘に頼られてきたといえます。しかし歯科医療技術が進歩した現代では、さまざまな設備・器具が開発され、これまでの不確実性を払しょくした治療が可能になりました。
当院では根管治療の成功率を高めるために、先端設備を導入して精密な処置を可能にしています。また安全な治療環境の整備にも努めていますので、安心してお任せください。
当院では根管治療に、患部を20倍まで拡大して見ることができるマイクロスコープを使用しています。根管の内部を目で見て確認しながら処置が行えるため、精密な処置が可能になります。
治療の際には、対象の歯の周りを覆うゴムのシート「ラバーダム防湿」を使用しています。これは、患部を見やすくしながら根管に細菌が入り込むのを防ぐことが目的です。また治療器具や歯の欠片などが、誤ってお口やのどに入り込むのも防げます。
当院では根管治療に、「光殺菌(LAD)」を採用しています。光感受性ジェルに特定の波長の光を当てることで、これまでの治療法では除去しきれなかった細菌まで死滅させます。感染の再発防止にもつながる、新しい方法です。
根管の中から汚染物質を取り除く処置には、ニッケルチタンファイルを使用しています。しなやかさを持つため複雑な根管の形状にフィットし、汚れを残らずかき出すことが可能です。