永久歯に生え替わった乳歯や抜歯した親知らず。これらは今まで捨てるしかありませんでした。しかし近年医療技術が進歩したことにより、不要な歯を再生医療に活かせるようになったのです。
大阪市中央区、北浜駅の歯医者「岡村歯科」は、先端医療である再生療法に積極的に関わっています。こちらでは、不要な乳歯や親知らずを活かす再生医療についてご紹介します。当院は地下鉄堺筋線・京阪北浜駅直結、大阪証券取引所ビル内で好アクセスです。
歯髄細胞(歯髄:歯の神経や血管)には良質な幹細胞があります。幹細胞は再生医療に活かすことができますが、歯髄に含まれる量は決して多いわけではなく、治療に利用するには細胞を一定量まで培養し、細胞保管施設で長期間冷凍保存して備えることが必要です。
この幹細胞を保管する機関のことを「歯髄細胞バンク」といいます。当院は歯髄細胞バンクを運営する株式会社セルテクノロジーと提携する、「歯髄細胞バンク認定医療機関」です。
※「歯髄細胞バンク」は株式会社セルテクノロジーの登録商標(商標第5891317号)です。
再生医療とは、病気やケガによって侵されてしまった体の組織や臓器を、幹細胞を使って再生する先端医療技術です。人は本来自分自身を修復する力を持っており、その基盤となるのが幹細胞ですが、幹細胞は老化とともに激減していくため、年齢を重ねるごとに病気やケガは治りにくくなります。つまり再生の“肝”は、幹細胞なのです。
従来再生医療のために幹細胞を採取するものとしては、骨髄や臍帯血(さいたいけつ)が一般的でしたが、これらは採取する際に体に大きな負担がかかったり、出産時にしか採取できなかったりというリスクがありました。
そこで注目されたのが、「歯」です。生え替わりで抜けた乳歯や抜歯した親知らずから採取すれば、体への負担も少なく、また採取できる機会も多いためです。そこで、歯髄細胞バンクが立ち上げられたのです。
〜歯髄細胞と幹細胞〜
「歯髄細胞」とはいわゆる歯の神経のことであり、その中にはさらに良質な「幹細胞」が含まれています。幹細胞は、分裂して同じ細胞をつくったり別の種類の細胞に分化したりする能力を持っており、「細胞のタネ」と表現されることもあります。
しかし幹細胞は加齢とともに激減していくため、再生医療に活かすには、できるだけ若く健康なときに乳歯や親知らずの歯髄細胞から幹細胞を採取することが大切です。また歯髄細胞は増殖能力が高い上に、硬い「歯」に覆われ遺伝子に傷がつきにくく、さらにiPS細胞をつくり出すことも可能です。
Merit 01 | 体に負担やリスクをかけず、手軽に採取できる |
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Merit 02 | 細胞の増殖能力がとても高いため、短い培養期間でたくさんの幹細胞を得られる |
Merit 03 | 「歯」という硬い組織に覆われているため、遺伝子に傷がつきにくい |
Merit 04 | がんになりにくい細胞であり、とても元気である |
Merit 05 | 良質なiPS細胞をつくり出せる |
~iPS細胞とは?~
iPS細胞とは「人工多能性幹細胞」のことであり、いわば歯髄細胞や皮膚細胞を初期化したものです。全身のあらゆる細胞に変化できる、万能な人工細胞だといえます。2006年に、世界で初めて京都大学の山中伸弥教授らがつくり出すことに成功し、ノーベル生理学・医学賞を受賞したことでも有名です。
幹細胞 | 歯髄細胞 |
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再生医療において、歯は大きく注目されています。不要な歯を保存しておくことで、将来的に活かせる可能性があるのです。保存は、若いうち、健康なうちに行うことが重要です。お子さんの乳歯や抜歯した親知らずを、歯髄細胞バンクで保存しておきませんか?